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第27回 愛知県作業療法学会

● ご挨拶

このたび、「誰もが輝く社会へ~対象者の力×OT の力~」を学会のテーマとし、第 27 回愛知県作業療法学会を開催させて頂くことになりました。本学会を開催するにあたり、多くの方々からの御高配を賜り感謝をするとともに、より良い学会運営ができるように運営委員とともに精一杯、準備を進めております。

さて、この場を借りまして、本学会のテーマへの想いをお伝えさえていただきたいと思います。誤解や批判を恐れずに申しますと、作業療法士にできることは、作業療法の対象となる方にとって、ほんの一握りのことであるように思います。それは、作業療法の対象となる方の病期や症状に応じて、作業療法士の関わる内容や頻度は変わり、特に病期においては次第に対象者の方自らが自身の生活を構築していく姿に変わっていくこと。また、たとえ急性期であっても、対象者の方の病気や症状に立ち向かう姿に作業療法士の心が突き動かされることが多くあると臨床現場を通じて感じていることからです。つまり、当然ではあるのですが、“対象者の力”がなければ、病気や症状を乗り越えることはできず、また生活は構築されないのだと思います。

この“対象者の力”と聞いて皆さんはどう思われますか?

関係する言葉として、レジリエンスやエンパワメントという言葉があります。これらの詳細な説明は割愛しますが、困難に立ち向かう抵抗力や回復力、対象者の力を引き出す支援といった本学会のテーマに通じるキーワードがみえてきます。

困難に立ち向かう“対象者の力”は何を力限としているのか、“対象者の力”を引き出す支援、支える支援はどうしたらできるのか。そして、作業療法の対象となる方や作業療法士を取り囲む社会はどうあるべきか。さらに言えば、誰もが輝く社会はどうしたら実現できるのか。日ごろ実践をしている作業療法の中で、これらについて自問自答をしていることが、本学会のテーマを挙げた根底にあります。

特別講演、教育講演、市民公開講座では、それぞれ障害を持った方の立場からお話しをしていただきます。私が書籍や講演等を通じて、“対象者の力”を感じた方々です。参加される皆様も“対象者の力”に触れ、作業療法士に足りない視点は何か、作業療法士がその対象者と社会に出来ることは何かを考える時間になると思います。是非、ご参加いただけたらと思います。またワークショップでは、作業療法士による街づくりを実践している方と共に、作業療法士が社会に出来ることを検討します。こちらも大変、楽しみな内容となっています。

最後になりますが、作業療法士は「誰もが輝く社会」の構築の一端を担う、素晴らしい仕事だと思います。多くの方々にご参加をいただき、本学会が「誰もが輝く社会」の実現に向けた切っ掛けになれば幸いです。




第 27 回 愛知県作業療法学会
学会長 神田 太一
(社会医療法人 財団新和会 八千代病院)

愛知県作業療法士会